・ 150-In-One Block Type Electroninic Experiment Kit
発売年不明（1980年代～2000年代に販売されていた模様） 価格不明
EX-150の海外OEM版。
上記写真は1990年頃にカナダのラジオシャック社（アメリカを中心に展開していた家電量販店）で販売されていたものである。そのため英仏2ヶ国語のマニュアルが付属している。
本体カラーは国内版ではモスグリーンの部分が明るいグレーになっている。
またアンプユニットは本体に固定されて取り外しができない仕様であり、これをベースに復刻版EX-150が開発されたと目される。
ブロックは国内版EXシリーズと同じ形状であるが色がスモークグレイとなっている。それ以外の大きな差異はないようだ。
本体裏側の電池ボックスは国内版と同じ位置にある。（復刻版ではアンプユニットの裏側に移動している）
内部には国内版では無かったバッテリーの脱落防止のためのガイドが追加されている。
国内版ではMADE IN JAPANの刻印があった位置にMADE IN CHINAと書かれたステッカーがあることから中国製と解る。
テスター棒は国内版（写真上側）と比べて半分ほどのサイズのものとなっている。
リード線先端の接点板は幅広のものになっており、その他の付属物も同様である。
この幅広接点板は復刻版EX-150と同じ形状であり、ここからも復刻版はこれをベースに作られたと推測できる
。
イヤフォンは国内版（写真右側）がクリスタル型であるのに対し、おそらくセラミック型と思われる。耳への挿入部は不透明となり取り外しができない。これも復刻版と同仕様である。
マニュアルの説明イラストは国内版と同じもの。
回路構成も国内版とほぼ同じである。ただしOEM版にはマイクが付属していないので、イヤフォンで代用することになる。
マニュアル裏表紙に表記があるInterTANとはカナダにおけるラジオシャックの流通子会社。ラジオシャック社の流通で販売されていたことがうかがえる。
なお、ラジオシャック社は2015年2月に連邦倒産法11章（俗に言うチャプター11）の適用を受け経営破綻している。